テレビ番組『東日本大震災 教訓の継承 ~あの日の経験を未来へ~』のオープニング映像/ロゴ制作を本校学生が担当
本校、4年制専攻の学生が受講する「マーケティング戦略論」内で宮城県内4局のケーブルテレビが共同制作している番組、《東日本大震災 教訓の継承 ~あの日の経験を未来へ~》のオープニング映像とロゴ制作を学生が担当しました。
◻︎東日本大震災 教訓の継承 ~あの日の経験を未来へ~番組内容
宮城県内ケーブルテレビ4社が、震災で農地や漁港など市街地の約65%が浸水した東松島市による復興の軌跡をはじめ、各地域から震災の教訓を今に伝える伝承活動や防災・減災の取り組みをお伝えしている番組です。
◻︎取り組みの背景
今企画は「マーケティング戦略論」の授業中で行われました。「実践でアウトプットをする」をテーマに、社会や地域の問題解決をする授業です。エンターテイメントをどう社会に生かすのかを考え、学生が学んでいる様々な分野を、社会とつなぐことを目的としています。
《講師の声》
「マーケティング戦略論」の授業を担当する黒須先生にお話をお伺いしました。
――この授業を通して学生にどのようなことを伝えたいですか?
世の中にある全ての業界・業種の中にもエンターテイメント、クリエイティブは存在し大切だということを学んで欲しいです。
例えば、音楽イベントやコンサートで活躍することだけがアーティスト・クリエイターの全てではないと思っています。一般の企業のPRだったり、株主総会を実施するにも音響や映像が必要です。エンタメ、クリエイティブの活躍の幅を知って欲しいと思っています。
――今回の企画の学生の制作風景を見てどう思いましたか?
実践でしか学べないハプニングも経験していただきました。
たくさん苦労もしましたが、「この子たちなら安心だ、将来どこでも上手くやっていける!」と強く確信しました。
――完成した作品を見てどう思いましたか?
プロに負けない作品を完成させてくれたと思います。
震災というセンシティブなテーマの中、学生ならではのフレッシュさを残しつつも、前向きな気持ちになれる作品に仕上げていただきました。
――今後の展望
今回のような企画は毎年やっていきたいです。
学生たちの知識、経験を活かして社会の困りごとを解決できることはたくさんあるので、その道や方法を授業で作ってあげたいです。授業での実体験を元に、学生1人1人がさまざまな分野で貢献できることを実感して欲しいと思います。
《本企画に参加をした在校生の声》
「東日本大震災 教訓の継承 ~あの日の経験を未来へ~」のオープニング映像を企画したチームメンバーの、 スーパーマルチアーティスト専攻4年の田辺裕人くんにお話を伺いました。
――今企画のオープニング映像を作ると聞いた時、どのようなことを思いましたか?
僕たちがやるべき企画だと思いました。東日本大震災が起こった時、僕はまだ小学生でしたがすごく怖い体験だったことは今でも覚えています。ただ、今の高校生以下の子たちは当時のことが記憶になかったり、知らなかったりします。『あの日の経験を未来へ』という副題の通り、震災のことをギリギリ覚えている世代、かつTSMで映像制作技術を身に着けた専門学生の僕たちだからこそ、やる意義があると思いました。
――オープニング映像はどのような点にこだわりましたか?
お笑い芸人の鉄拳さんが、東日本大震災の復興を祈願して制作した『ツナガル』というパラパラ漫画があるんです。そこからインスピレーションを得て、モノクロの線画からカラーの写真に変わっていくという演出を考えました。
――本番組に携わってどのようなことを考えましたか?
震災直後と比べるともちろん回復してきてはいますが、まだ被害の跡が残っているところも多々あります。今年も能登半島地震があって被災された方がたくさんいらっしゃるので、まずは多くの人に現状を知ってもらいたいです。そして、未曽有の事態に備えて防災意識を高めるきっかけになってくれればと思います。
――次回もこのような企画を行いたいですか?
私はこの3月で卒業をしますが、今回の取り組みを通して後輩にもぜひ携わって考えるきっかけになってもらえたらと思います。その時はぜひ現地へ足を運んで、その日その瞬間でしか撮れない映像や写真を撮影し、この教訓を次世代に伝えていってほしいなと思います。
《放送局》
・気仙沼ケーブルネットワーク
・仙台CATV
・J:COM仙台
・宮城ケーブルテレビ
※その他、日本全国のケーブルテレビ120局に無償配布
《放送日》
3月11日 19:15〜
《再放送日》
3月18日 9:30〜
3月19日 12:45〜
3月26日 17:30〜
3月28日 18:15〜
3月29日 17:30〜
3月30日 21:15〜
《クレジット》
◆企画・構成:田辺裕人、糸川結貴、浅野沙耶加、米澤萌二佳
◆作画:糸川結貴
◆ロゴデザイン:佐藤美咲
◆編集:米澤萌二佳
◆撮影・ディレクション:黒須亮成(株式会社Kometsubu Entertainment)